イチョウ 葉 効果 効能。 【イチョウ葉エキスの効能】やサプリメントの選び方。

ギンコウ(イチョウ)の効能・効果を紹介しています

イチョウ 葉 効果 効能

街路樹として植えられていることも多い、扇型の葉をつけるイチョウの木。 知っている方も多いと思います。 イチョウは、中国が原産の落葉高木です。 種子(ぎんなん)は、古くから漢方薬として用いられてきました。 また、食用として、焼いたり、茶碗蒸しにトッピングして食べられています。 イチョウの葉も、気管支炎や喘息、耳鳴りなどの改善に用いられていました。 そのイチョウの緑葉から成分を抽出し、濃縮したものが、イチョウ葉エキスです。 イチョウ葉に含まれる主な成分には、ケルセチンやケンフェロールなど20種類ほどのフラボノイドとギンコライドA、B、Cとビロバライドなどのテルペノイド、アレルギーを引き起こす物質ギンコール酸があります。 イチョウ葉のテルペノイドは、どれも他の植物テルペンとは異なる構造を持っていて、イチョウ葉特有の成分です。 イチョウ葉に含まれる各種フラボノイドやテルペノンの働きで、脳や末梢の血液循環の改善効果があるとして、ドイツ、フランス、イタリアなどヨーロッパの多くの国で医薬品として使用されています。 認知症には、大きく分けて、アルツハイマー型認知症と脳血管障害による認知症があります。 また、脳血管障害による認知症は、アルツハイマー型認知症の次に患者数が多いとされている認知症です。 脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管から出血する脳出血などにより、血液の循環が途絶え、脳の細胞が酸素や栄養不足になり、神経細胞が壊死し、認知機能障害が起こります。 410名の外来認知症患者(アルツハイマー型または、血管性認知症〔脳血管障害による認知症〕)に対して、イチョウ葉エキス1日1回240mg投与を24週間継続するプラセボ対照試験で、プラセボ群に比べ有意に神経精神症状が改善し、安全性も確認されました。 (Jounal of psychistric research 2012 Jun) このように、イチョウ葉エキスは、アルツハイマー型認知症と脳血管障害による認知症に対して、認知機能を改善する効果が報告されています。 イチョウ葉エキスの抗酸化作用により脳細胞の老化を防ぎ、血液を固まりにくくする作用で脳への血流の増加、神経伝達物質の働きを整え、神経伝達が良くなることが、認知症の症状の緩和、予防に役立っていると考えられます。 末梢動脈疾患とは、手や足に血液を送る末梢動脈の内腔にコレステロールが溜まり、内腔が狭くなることで、血液の流れが悪くなり、動脈が硬くもろくなる動脈硬化が生じると、手足の血行が悪くなり、しびれや痛み、重症では壊死などを起こす病気です。 末梢動脈疾患になると、少し歩くと、足の痛みやしびれで歩けなくなり、少し休んでは歩くという状態が見られます。 末梢動脈疾患の患者において、イチョウ葉エキスを投与した臨床試験のメタ分析によって、イチョウ葉エキスを投与した場合、歩行距離(トレッドミル運動で測定)の延長が見られました。 (Arzneimittel-Forschung. 1992 Apr; 42 4 :428-36) この研究結果から、歩行時の痛みが緩和されたことにより、歩行距離の延長が見られたと考察されます。 イチョウ葉エキスの血液を固まりにくくする作用により、手や足に酸素や栄養を送る末梢動脈の血液の流れをよくして、手足の痛みやしびれが緩和されることが期待されます。 目の網膜には、光や色を認識する神経細胞や毛細血管があります。 血液中の糖濃度が高い状態(高血糖状態)が続くと、この網膜の毛細血管が傷つきやすくなり、出血を起こしたり、網膜の光や色認識の働きが悪くなり、色を識別しにくくなる場合があります。 さらに、網膜症は、出血が多いと視力の低下を招き、失明にも至る可能性があります。 早期の糖尿病性網膜症を有する糖尿病の患者29人において、イチョウ葉エキスを6ヶ月間投与するプラセボ対照試験で、イチョウ葉エキス投与群において色認識に改善傾向が認められました。 めまいは、目の前がグルグル回っているような感覚やフワフワする感覚などを起こす状態です。 これは、身体の平衡感覚を保つ器官に障害が起きると引き起こされます。 平衡感覚を保つ器官には、三半規管、耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質があります。 三半規管や前庭神経、脳幹が障害されると、目の前がグルグル回る回転性のめまいを引き起こしやすいといわれています。 また、耳石器、視床、大脳皮質が障害されると、フワフワとする感じのめまいを引き起こすことが多いといわれています。 前庭性めまい(耳の障害が原因のめまい)と非前庭性めまい(耳や脳の障害以外が原因のめまい)について、動物実験と無作為化二重盲検臨床試験で、イチョウ葉エキスの効果を検討した結果、前庭の補償においてイチョウ葉エキスが有益な効果を示すことが実証されました。 (HNO. 2007 Apr; 55 4 : 258-63. ) このように、イチョウ葉エキスは、回転性のめまいの症状を改善する効果があるといわれています。 イチョウ葉エキスのめまいへの効果は、イチョウ葉エキスの血液を固まりにくくする作用により、耳や内部や脳の血流がよくなり、めまいの症状が緩和されると考えられます。 月経前症候群とは、イライラ感や頭痛、眠気、胸の張り、むくみ、下腹部の痛み、など精神的、身体的な症状が、生理の前3~10日間くらい続き、生理の開始とともに症状が軽くなったり、なくなったりするものをいいます。 月経前症候群は、排卵から月経までの黄体期に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌された後、黄体期後半に急激にホルモン分泌が減ることにより、神経伝達物質や他のホルモンの働きに影響を与えることが原因になると考えられています。 そのほか、ストレスなど多くの要因があるといわれています。 イチョウ葉エキスの月経前症候群のうっ血性症状に対する効果について、165名の妊娠可能期間中の女性を対象に行ったプラセボ対照試験で、データ利用可能であった143名の結果より、イチョウ葉エキス投与群は、プラセボ群より、月経前症候群によるうっ血症状や神経心理学的症状の改善がみられました。 特に、乳房症状に対してはプラセボ群より有意に有効でした。 月経前症候群が起こる機序の詳細は明確にはなっていませんが、神経伝達物質のセロトニンの分泌不足により起こるのではないかと考えられています。 イチョウ葉エキスは、このセロトニンの分泌を良くする効果があると考えられています。 この他にもイチョウ葉エキスのさまざまな効果についての研究報告があります。 ここでご紹介した効果効能も含め、それぞれの効果効能について、有効であるとする研究結果、効果がないとする研究結果があり、効果が確実にあるとはいえないのが現状です。 よくいわれるイチョウ葉エキスの投与により、健常人の記憶力がアップするという効果についても同様で、今後のさらなる研究により明らかになることが期待されます。 イチョウ葉をお茶として飲む場合、長時間煮出すと、アレルギー物質のギンコール酸も高濃度に溶出してしまいます。 しかし、急須で3分ほど蒸らす程度では、有効成分も微量にしか溶出されないとの報告があり、健康効果は期待できないですね。 そのため、健康効果を期待するのであれば、アレルギー物質のギンコール酸が除去されたイチョウ葉エキスのサプリメントが安心ですね。 しかし、日本では、イチョウ葉エキスは、医薬品ではなく食品の扱いであるため、成分の含有量に規定がありません。 そのため、製造方法もさまざまで、製品によっては、十分な有効成分が含まれていないものやアレルギー物質であるギンコール酸が十分除去されていないものもあるようです。 フラボノイドやテルペノン、ギンコール酸の含有量も明記されている製品を選ぶようにすると良いですね。 一般的に、イチョウ葉エキスとして、1日120mg~240mgを目安に数回に分けて摂取するのが良いといわれています。 イチョウ葉エキスの成分は、体内に長くとどまらず、多く摂取しても排出されるため、1日量を数回に分けて摂取する方が、効果的と考えられます。 1日240mgを超えた摂取は、安全性が確認されていないため、1日240mgを超えた量の摂取は避けましょう。 ただし、イチョウ葉エキスの他にも出血しやすい要因が認められたケースが多いですが、1日120mgの摂取においても脳での出血がいくつか報告されています。 出血しやすい状態の方は、十分注意が必要です。 使用前に医師に相談しましょう。 イチョウ葉エキスは、信頼性のある製品を選び、1日240mg以下の摂取量を守って、適切に使用すれば、副作用は出にくく安全であると考えられています。 イチョウ葉エキスの副作用としては、軽い胃のむかつき、頭痛、めまい、動悸、吐き気、出血が止まりにくくなるなどの報告があります。 また、イチョウ葉には、アレルギー物質のギンコール酸という成分が含まれているため、皮膚炎や腹痛などアレルギー症状を引き起こす場合があります。 日本では、イチョウ葉エキスは「食品」の扱いであるため、成分含有量等の規制がありません。 そのため、製品によっては、ギンコール酸の除去が十分でなかったり、行われていなかったりするとエキス中に高濃度のギンコール酸が含有し、アレルギー症状を起こしやすくなります。 医薬品として使用されているドイツなどでは、エキス中のギンコール酸は5ppm以下と規定され、この濃度であれば通常の使用であれば、アレルギー症状は起こさないとされています。 イチョウ葉エキスは、ギンコール酸が除去されていることが明記されているものを選ぶと良いですね。 そのため、イチョウは街路樹として見かけることが多く、イチョウの葉も容易に採取できますが、採取した葉を煎じて飲むというのは、大変危険ですので、やめましょう。 次に、その他、イチョウ葉エキスを使用する際に注意したいことをご紹介します。 イチョウ葉エキスを摂取している際に、痛み止めとしてイブプロフェン1日600mgの併用で、4週間後に脳内出血を起こした症例報告があります。 イチョウ葉エキスのPAFを介する血小板凝集抑制効果に、さらに、イブプロフェンの血小板凝集抑制作用が加わったことにより、血液の凝集能がさらに低下し、出血を起こしたと考えられます。 イブプロフェンは、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)に分類されます。 NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害することで、血小板の凝集を促すトロンボキサンA2の生成を抑制するため、血小板の機能が低下し、出血しやすくなることがあります。 血小板の機能障害は、COX1阻害作用のあるNSAIDsで起こりやすく、選択的にCOX2のみ阻害するNSAIDsでは弱くなります。 イブプロフェン以外のNSAIDsとイチョウ葉エキスとの併用も注意が必要であると考えられます。

次の

イチョウ葉エキスの効能と副作用!飲み合わせや飲むタイミングも

イチョウ 葉 効果 効能

イチョウ葉エキスとは イチョウ葉エキスとは、イチョウの緑色の葉を乾燥させて、アルコールで抽出したエキスのことをいいます。 イチョウは中国を原産とする落葉高木です。 およそ2億5000年前の古生代からすでに存在していたとされ、ほとんど姿形を変えず、現在まで生き続けてきたと考えられています。 イチョウ葉エキスには血流改善作用があるとされ、認知症やもの忘れの予防効果を期待するサプリメントの成分として人気です。 ドイツをはじめヨーロッパの多くの国では医薬品として認められていますが、日本やアメリカでは食品やサプリメントに配合する成分として扱われています。 イチョウの葉には有効成分のほかに、ギンコール酸という有害物質が含まれているため、ギンコール酸がしっかりと除去されている商品を選ぶ必要があります。 ギンコール酸はイチョウにだけ存在するアレルギー物質です。 ギンコール酸は葉に含まれ、実である銀杏にはほとんど含まれていません。 ドイツのコミッションE(注1)で医薬品として認められているイチョウ葉エキスは、「フラボノイド、テルペノイドの含有量が示され、ギンコール酸が除かれたエキス」(引用)です。 成分の含有量が示されていないイチョウ葉エキスは、効果が期待できないばかりか、ギンコール酸によってアレルギーを起こす恐れがあるため注意が必要です。 (注1)日本の厚生労働省にあたるドイツ保険庁の専門委員会で、ハーブを医薬品として利用する場合の効果と安全性の評価や承認をする、世界的権威のある機関 イチョウ葉エキスの効果・効能 イチョウ葉エキスには以下のような効果・効能が期待されています。 認知症の予防効果 イチョウ葉エキスは認知症の予防効果が期待される成分です。 ドイツではすでに認知症の治療薬として承認されています。 血流促進効果 血流を促進することから、めまいや耳鳴り、冷え性の改善効果も示唆されています。 どのような作用(作用機序・メカニズム)があるか イチョウ葉エキスの有効な成分は、フラボノイドとテルペノイドだとされています。 フラボノイドとは植物の色素成分のひとつです。 イチョウ葉エキスにはケルセチン、ケンフェロール、イソラムネチンなど約20種類のフラボノイド類が含まれています。 フラボノイドには血流促進作用や抗酸化作用があり、生活習慣病の予防や健康で若々しい細胞を維持する効果が知られています。 イチョウ葉エキスのもうひとつの有効な成分は、植物に含まれる油成分のテルペノイドです。 テルペノイドのなかでもギンコライドはイチョウにだけ存在する特殊な成分です。 ギンコライドは血栓を予防し、血流の流れを改善する作用が注目されています。 イチョウ葉エキスは、フラボノイドとテルペノイドの相乗効果により、細胞の酸化を防ぎ、脳内の血流を促進させることで認知症の改善や予防に効くのではないかと考えられています。 しかし、今のところそのメカニズムは、はっきりと実証されていません。 イチョウ葉エキスの認知症の予防効果などについては研究段階といえます。 どのような人が摂るべきか、使うべきか イチョウ葉エキスは、加齢により物忘れがひどくなったと感じる人、認知症を予防したいという人に人気の成分です。 ただし効果の検証は高齢者を対象としていて、子どもや若者の記憶力や学習能力を高める効果については検証されていません。 また、めまいの改善効果も研究されていますが、サプリメントだけで治そうとするなど過度な期待は症状を悪化させる恐れがあります。 めまいなどの症状が現れた場合、まずは医療機関を受診しましょう。 イチョウ葉エキスの摂取目安量・上限摂取量 イチョウ葉エキスは、日本では食品扱いですので国としての成分規格はなく、摂取量なども示されていません。 ドイツで医薬品として扱われるイチョウ葉エキスには、以下の成分含有量の規格が定められています。 フラボノイド配当体…22~27%• テルペノイド…5~7%• ギンコール酸…5ppm以下 この基準を満たしたイチョウ葉エキスの1日の摂取目安量は120mgとされています。 日本で市販されているイチョウ葉エキスのサプリメントの品質は、ドイツのように厳密に管理されているわけではありません。 有害物質とされるギンコール酸の含有量によってはアレルギー反応を起こす恐れもあります。 サプリメントを選ぶさいには、パッケージに記載されている成分の含有量をチェックしましょう。 とくにギンコール酸に関しては、安全性が確認されている5ppm以下であるかを必ず確認してください。 イチョウ葉エキスのエビデンス(科学的根拠) イチョウ葉エキスの効果が認められたという決定的なエビデンスは、今のところ存在しません。 過去には少人数の限定的な試験により、認知症の予防効果などが示唆されてきましたが、最近の大規模な臨床試験では、イチョウ葉エキスの効果については否定的なものが多いようです。 アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)が行った、3000人以上の高齢者を対象とする大規模な臨床試験では、認知症または認知機能低下の予防効果は認められませんでした。 ただし、明確なエビデンスは示されていないものの、イチョウ葉エキスに必ずしも効果がないとはいい切れません。 イチョウ葉エキスを利用した補完代替療法では、有効性を示す試験結果が報告されています。 補完代替療法とは、ハーブやビタミン療法に代表される、伝統的な治療法です。 近代的な西洋医療は、病気そのものを治療する「対症療法」が中心となっていますが、補完代替療法には心身全体を診ることで病気を癒したり予防したりする「原因療法」という治療概念があります。 近代的な西洋医療は、病気そのものを治療する「対症療法」が中心となっています。 補完代替療法のなかには、じゅうぶんな科学的根拠が示されていないものもありますが、一方で効果が得られたという声が多いのも事実です。 補完代替療法においては、イチョウ葉エキスについて、以下の実験結果が報告されています。 メニエール病患者15人に対して、イチョウ葉エキスをブレンドしたハーブティを1日2回、1年間服用させたところ、始めて6か月以降からめまい発作の回数の減少が認められたということです。 補完代替療法は即効性に欠け、効果については不安定な面があるものの、毒性が少なく、患者への負担が少ないなどのメリットもあります。 通常の治療と併用して取り入れることで効果をもたらす場合もあり、対症療法と原因療法を連携させた「統合医療」も広まりをみせています。 ただし、イチョウ葉エキスの効果については研究の段階であり、自己判断で病気の治療に取り入れるのは危険です。 補完代替療法の選択は、医療機関に相談のうえ行ってください。 研究のきっかけ(歴史・背景) ヨーロッパでは30年以上も前から、イチョウ葉エキスが研究されてきました。 1965年、ドイツでは世界で初めて血液循環改善剤の医薬品としてイチョウ葉エキスが販売されます。 その後もイチョウ葉エキスの研究は進められ、現在、ドイツ、フランス、スイス、イタリア、オーストリアなどで医薬品として認められています。 日本では医薬品ではなく、健康食品やサプリメントの成分として利用されてきましたが、医薬品のように厳格な品質管理がされておらず、商品によって成分に違いがあることが問題視されるようになりました。 そこで2002年に、市販されているイチョウ葉エキスについて、国民生活センターの調査結果が発表されました。 この調査では、有効な成分とされるテルペノイド、フラボノイドが記載の量と実際の量に相違があるもの、有害成分であるギンコール酸が残留しているものなどがイチョウ葉エキスとして販売されていることが判明しています。 日本ではイチョウ葉エキスを含む食品に成分の含有量を表示する義務はありませんが、サプリメントを選ぶさいには、成分量が表示されている安全な商品をしっかりと見極めることが必要です。 専門家の見解(監修者のコメント) めまい治療を専門にする医師の二木隆氏が監修を行った資料のなかで、イチョウ葉エキスは以下のように評価されています。 「人間は歳をとれば、大なり小なり血管が硬化します。 ただ、偏った食生活や運動不足、ストレス、そして活性酸素が、その進行を早めます。 伝統的に高カロリー・高脂肪食を摂るヨーロッパの人々は、血管の硬化を起こす危険性が特に高いので、イチョウ菓エキス製剤への期待もことのほか大きかったのでしょう。 日本の食生活は、米、野菜、魚を中心としたバランスのよい伝統食から、いまや欧米型の食事が主流となり、その 弊害(生活習慣病)が蔓延し始めています。 血管を正常に保つことで、体の老化や疾病を防ぐことを考えれば、まさにイチョウ葉は、人々の救世主となる可能性を秘めているといえるでしょう」 (中野薬房医学薬学情報研究室「イチョウ葉エキスの効用」より引用) 血管の健康を維持することは、わたしたちの健康寿命を伸ばすうえで必要不可欠です。 また、高齢化社会において、認知症の治療や予防は重要な課題です。 今後、イチョウ葉エキスの研究が進み、動脈硬化をはじめとする生活習慣病の予防や、いまだに治療薬がみつかっていない認知症の改善や予防効果が明らかにされることが期待されます。 イチョウ葉エキスを上手に摂取するには イチョウは身近な樹木ですが、自分で葉を集めて煮出したお茶を飲むことは厳禁です。 イチョウの葉にはギンコール酸という有害物質が含まれているため、安全に摂取するためにはギンコール酸を除去しなくてはいけません。 煮出したお茶にはギンコール酸が大量に含まれている可能性があります。 イチョウ葉エキスは天然の植物由来の成分ですので、産地や収穫する時期、エキスの抽出方法などで品質や効果が変わってしまいます。 ヨーロッパで医薬品に使われるのは、栽培から抽出工程までを厳格に管理されたイチョウ葉エキスです。 そのためドイツやフランスで栽培されたイチョウ葉は質が高いとされています。 サプリメントに原産地の記載がある場合は参考にしてみましょう。 ドイツの製薬会社であるシュワーベ社によると、イチョウ葉のフラボノイドのなかでもケルセチン、 ケンフェロール、イソラムネチンの3つの含まれる割合が24%のとき、もっとも高い効果を発揮するということです。 また、品質のバラつきを改善するため、現在は日本でも、(財)日本健康・栄養食品協会によってドイツの規格とほぼおなじイチョウ葉エキスの規格基準が示されています。 基準を満たした食品にはJHFAマークがついているので、安全性を確かめる目安にするとよいでしょう。 相乗効果を発揮する成分 サプリメントによっては、イチョウ葉エキスにほかの成分を配合することで、相乗効果を期待するものもあります。 認知症の予防効果を期待する場合、よく一緒に配合されているのが「DHA」です。 DHAは青魚などに含まれる不飽和脂肪酸で、血流促進作用や、脳機能を向上させる効果などが期待されている成分です。 DHAはイチョウ葉エキスとどうように認知症の予防効果が示唆されているため、相乗効果が期待できます。 イチョウ葉エキスに副作用はあるのか 有害物質であるギンコール酸が適切に除去され、成分規格を満たしたイチョウ葉エキスは、健康な人が適量摂取する場合、安全であると考えられます。 ただ、イチョウ葉エキスには、まれに脳や目の出血、手術中の出血が止まりにくいといった副作用が出ることが報告されています。 手術の予定がある人や、妊娠中の女性などは使用を控えましょう。 注意すべき相互作用 イチョウ葉エキスは抗血小板凝集作用があり、ワルファリンなど血液を薄める薬と併用すると作用が強くなりすぎてしまう恐れがあります。 薬を飲んでいる人がイチョウ葉エキスのサプリメントを使用する場合、まずは飲み合わせに問題がないかを、かかりつけ医や薬剤師などに相談してください。

次の

イチョウ葉エキスって、本当に記憶力向上に効果あるの?【レビュー】

イチョウ 葉 効果 効能

街路樹として植えられていることも多い、扇型の葉をつけるイチョウの木。 知っている方も多いと思います。 イチョウは、中国が原産の落葉高木です。 種子(ぎんなん)は、古くから漢方薬として用いられてきました。 また、食用として、焼いたり、茶碗蒸しにトッピングして食べられています。 イチョウの葉も、気管支炎や喘息、耳鳴りなどの改善に用いられていました。 そのイチョウの緑葉から成分を抽出し、濃縮したものが、イチョウ葉エキスです。 イチョウ葉に含まれる主な成分には、ケルセチンやケンフェロールなど20種類ほどのフラボノイドとギンコライドA、B、Cとビロバライドなどのテルペノイド、アレルギーを引き起こす物質ギンコール酸があります。 イチョウ葉のテルペノイドは、どれも他の植物テルペンとは異なる構造を持っていて、イチョウ葉特有の成分です。 イチョウ葉に含まれる各種フラボノイドやテルペノンの働きで、脳や末梢の血液循環の改善効果があるとして、ドイツ、フランス、イタリアなどヨーロッパの多くの国で医薬品として使用されています。 認知症には、大きく分けて、アルツハイマー型認知症と脳血管障害による認知症があります。 また、脳血管障害による認知症は、アルツハイマー型認知症の次に患者数が多いとされている認知症です。 脳の血管が詰まる脳梗塞や脳の血管から出血する脳出血などにより、血液の循環が途絶え、脳の細胞が酸素や栄養不足になり、神経細胞が壊死し、認知機能障害が起こります。 410名の外来認知症患者(アルツハイマー型または、血管性認知症〔脳血管障害による認知症〕)に対して、イチョウ葉エキス1日1回240mg投与を24週間継続するプラセボ対照試験で、プラセボ群に比べ有意に神経精神症状が改善し、安全性も確認されました。 (Jounal of psychistric research 2012 Jun) このように、イチョウ葉エキスは、アルツハイマー型認知症と脳血管障害による認知症に対して、認知機能を改善する効果が報告されています。 イチョウ葉エキスの抗酸化作用により脳細胞の老化を防ぎ、血液を固まりにくくする作用で脳への血流の増加、神経伝達物質の働きを整え、神経伝達が良くなることが、認知症の症状の緩和、予防に役立っていると考えられます。 末梢動脈疾患とは、手や足に血液を送る末梢動脈の内腔にコレステロールが溜まり、内腔が狭くなることで、血液の流れが悪くなり、動脈が硬くもろくなる動脈硬化が生じると、手足の血行が悪くなり、しびれや痛み、重症では壊死などを起こす病気です。 末梢動脈疾患になると、少し歩くと、足の痛みやしびれで歩けなくなり、少し休んでは歩くという状態が見られます。 末梢動脈疾患の患者において、イチョウ葉エキスを投与した臨床試験のメタ分析によって、イチョウ葉エキスを投与した場合、歩行距離(トレッドミル運動で測定)の延長が見られました。 (Arzneimittel-Forschung. 1992 Apr; 42 4 :428-36) この研究結果から、歩行時の痛みが緩和されたことにより、歩行距離の延長が見られたと考察されます。 イチョウ葉エキスの血液を固まりにくくする作用により、手や足に酸素や栄養を送る末梢動脈の血液の流れをよくして、手足の痛みやしびれが緩和されることが期待されます。 目の網膜には、光や色を認識する神経細胞や毛細血管があります。 血液中の糖濃度が高い状態(高血糖状態)が続くと、この網膜の毛細血管が傷つきやすくなり、出血を起こしたり、網膜の光や色認識の働きが悪くなり、色を識別しにくくなる場合があります。 さらに、網膜症は、出血が多いと視力の低下を招き、失明にも至る可能性があります。 早期の糖尿病性網膜症を有する糖尿病の患者29人において、イチョウ葉エキスを6ヶ月間投与するプラセボ対照試験で、イチョウ葉エキス投与群において色認識に改善傾向が認められました。 めまいは、目の前がグルグル回っているような感覚やフワフワする感覚などを起こす状態です。 これは、身体の平衡感覚を保つ器官に障害が起きると引き起こされます。 平衡感覚を保つ器官には、三半規管、耳石器、前庭神経、脳幹、視床、大脳皮質があります。 三半規管や前庭神経、脳幹が障害されると、目の前がグルグル回る回転性のめまいを引き起こしやすいといわれています。 また、耳石器、視床、大脳皮質が障害されると、フワフワとする感じのめまいを引き起こすことが多いといわれています。 前庭性めまい(耳の障害が原因のめまい)と非前庭性めまい(耳や脳の障害以外が原因のめまい)について、動物実験と無作為化二重盲検臨床試験で、イチョウ葉エキスの効果を検討した結果、前庭の補償においてイチョウ葉エキスが有益な効果を示すことが実証されました。 (HNO. 2007 Apr; 55 4 : 258-63. ) このように、イチョウ葉エキスは、回転性のめまいの症状を改善する効果があるといわれています。 イチョウ葉エキスのめまいへの効果は、イチョウ葉エキスの血液を固まりにくくする作用により、耳や内部や脳の血流がよくなり、めまいの症状が緩和されると考えられます。 月経前症候群とは、イライラ感や頭痛、眠気、胸の張り、むくみ、下腹部の痛み、など精神的、身体的な症状が、生理の前3~10日間くらい続き、生理の開始とともに症状が軽くなったり、なくなったりするものをいいます。 月経前症候群は、排卵から月経までの黄体期に卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)が多く分泌された後、黄体期後半に急激にホルモン分泌が減ることにより、神経伝達物質や他のホルモンの働きに影響を与えることが原因になると考えられています。 そのほか、ストレスなど多くの要因があるといわれています。 イチョウ葉エキスの月経前症候群のうっ血性症状に対する効果について、165名の妊娠可能期間中の女性を対象に行ったプラセボ対照試験で、データ利用可能であった143名の結果より、イチョウ葉エキス投与群は、プラセボ群より、月経前症候群によるうっ血症状や神経心理学的症状の改善がみられました。 特に、乳房症状に対してはプラセボ群より有意に有効でした。 月経前症候群が起こる機序の詳細は明確にはなっていませんが、神経伝達物質のセロトニンの分泌不足により起こるのではないかと考えられています。 イチョウ葉エキスは、このセロトニンの分泌を良くする効果があると考えられています。 この他にもイチョウ葉エキスのさまざまな効果についての研究報告があります。 ここでご紹介した効果効能も含め、それぞれの効果効能について、有効であるとする研究結果、効果がないとする研究結果があり、効果が確実にあるとはいえないのが現状です。 よくいわれるイチョウ葉エキスの投与により、健常人の記憶力がアップするという効果についても同様で、今後のさらなる研究により明らかになることが期待されます。 イチョウ葉をお茶として飲む場合、長時間煮出すと、アレルギー物質のギンコール酸も高濃度に溶出してしまいます。 しかし、急須で3分ほど蒸らす程度では、有効成分も微量にしか溶出されないとの報告があり、健康効果は期待できないですね。 そのため、健康効果を期待するのであれば、アレルギー物質のギンコール酸が除去されたイチョウ葉エキスのサプリメントが安心ですね。 しかし、日本では、イチョウ葉エキスは、医薬品ではなく食品の扱いであるため、成分の含有量に規定がありません。 そのため、製造方法もさまざまで、製品によっては、十分な有効成分が含まれていないものやアレルギー物質であるギンコール酸が十分除去されていないものもあるようです。 フラボノイドやテルペノン、ギンコール酸の含有量も明記されている製品を選ぶようにすると良いですね。 一般的に、イチョウ葉エキスとして、1日120mg~240mgを目安に数回に分けて摂取するのが良いといわれています。 イチョウ葉エキスの成分は、体内に長くとどまらず、多く摂取しても排出されるため、1日量を数回に分けて摂取する方が、効果的と考えられます。 1日240mgを超えた摂取は、安全性が確認されていないため、1日240mgを超えた量の摂取は避けましょう。 ただし、イチョウ葉エキスの他にも出血しやすい要因が認められたケースが多いですが、1日120mgの摂取においても脳での出血がいくつか報告されています。 出血しやすい状態の方は、十分注意が必要です。 使用前に医師に相談しましょう。 イチョウ葉エキスは、信頼性のある製品を選び、1日240mg以下の摂取量を守って、適切に使用すれば、副作用は出にくく安全であると考えられています。 イチョウ葉エキスの副作用としては、軽い胃のむかつき、頭痛、めまい、動悸、吐き気、出血が止まりにくくなるなどの報告があります。 また、イチョウ葉には、アレルギー物質のギンコール酸という成分が含まれているため、皮膚炎や腹痛などアレルギー症状を引き起こす場合があります。 日本では、イチョウ葉エキスは「食品」の扱いであるため、成分含有量等の規制がありません。 そのため、製品によっては、ギンコール酸の除去が十分でなかったり、行われていなかったりするとエキス中に高濃度のギンコール酸が含有し、アレルギー症状を起こしやすくなります。 医薬品として使用されているドイツなどでは、エキス中のギンコール酸は5ppm以下と規定され、この濃度であれば通常の使用であれば、アレルギー症状は起こさないとされています。 イチョウ葉エキスは、ギンコール酸が除去されていることが明記されているものを選ぶと良いですね。 そのため、イチョウは街路樹として見かけることが多く、イチョウの葉も容易に採取できますが、採取した葉を煎じて飲むというのは、大変危険ですので、やめましょう。 次に、その他、イチョウ葉エキスを使用する際に注意したいことをご紹介します。 イチョウ葉エキスを摂取している際に、痛み止めとしてイブプロフェン1日600mgの併用で、4週間後に脳内出血を起こした症例報告があります。 イチョウ葉エキスのPAFを介する血小板凝集抑制効果に、さらに、イブプロフェンの血小板凝集抑制作用が加わったことにより、血液の凝集能がさらに低下し、出血を起こしたと考えられます。 イブプロフェンは、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)に分類されます。 NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ(COX)という酵素を阻害することで、血小板の凝集を促すトロンボキサンA2の生成を抑制するため、血小板の機能が低下し、出血しやすくなることがあります。 血小板の機能障害は、COX1阻害作用のあるNSAIDsで起こりやすく、選択的にCOX2のみ阻害するNSAIDsでは弱くなります。 イブプロフェン以外のNSAIDsとイチョウ葉エキスとの併用も注意が必要であると考えられます。

次の