メト ヘモグロビン と は。 L

ヘモグロビン

メト ヘモグロビン と は

ヘモグロビンのメト化抑制能を有する人工赤血球 国内特許コード P190016148 整理番号 S2016-0227-N0 掲載日 2019年6月24日 出願番号 特願2018-503383 出願日 平成29年3月1日 2017. 1 国際出願番号 JP2017008187 国際公開番号 WO2017150637 国際出願日 平成29年3月1日 2017. 1 国際公開日 平成29年9月8日 2017. 8 優先権データ• 特願2016-040494 2016. 2 JP 発明者• 酒井 宏水• 山田 孫平 出願人• 公立大学法人奈良県立医科大学 発明の名称 ヘモグロビンのメト化抑制能を有する人工赤血球 発明の概要 メトヘモグロビンを還元する酵素活性が実質的にない精製濃縮ヘモグロビンを含む人工赤血球において、ヘモグロビンのメト化を抑制する。 NADH及び/又はNADPHと、ヘモグロビンとを含む水溶液と、該水溶液を内包するカプセルとからなり、前記水溶液及びカプセルはメトヘモグロビンを還元する酵素活性が実質的にない、人工赤血球を提供する。 従来技術、競合技術の概要 現行の医療において、献血・輸血システムは不可欠の技術であり、高い安全性を誇っている。 しかし、輸血による感染の可能性は完全には無くなっていない。 また、新興感染症の脅威にも晒されている。 医療過誤により血液型の異なる血液を患者に投与する事故が発生している。 また、緊急輸血を必要とする際の血液型交叉試験は困難な場合が多い。 献血後、濃厚赤血球バッグは、日本では冷蔵で3週間、欧米では6週間あまりであり、期限が切れると廃棄せざるをえない。 保存期間が短いため、大規模災害や有事など輸血用血液の需要が高くなる際に、輸血用血液を十分に供給できなくなる可能性がある。 これらの問題点を克服するため、人工血液製剤が開発されてきた(非特許文献1)。 血液に含まれる蛋白質のうち、最も多くあるのがヘモグロビンである。 ヘモグロビンは酸素を可逆的に結合-解離する蛋白質であり、要するに血液の主要な機能は酸素運搬であり、酸素供給が生命の維持に如何に重要であるかを示している。 ヘモグロビンが酸素を結合解離することは古くから知られていたので、人工酸素運搬体 人工赤血球 として開発されてきた物質としては、ヘモグロビンを加工したものが多い。 いわゆる修飾ヘモグロビンとは、 i ヘモグロビンがサブユニットに解離することを防いだ分子内架橋ヘモグロビンや、 ii ヘモグロビンの分子量を大きくするために、グルタルアルデヒドや活性化ラフィノーズなどで分子間架橋した重合ヘモグロビン、また、 iii ポリエチレングリコールやデキストラン、アルブミンを化学的に結合させた高分子結合ヘモグロビンなどである。 修飾ヘモグロビンは製造法が比較的簡単なため、臨床試験にまで進んだものが多いが、ほぼ全てについて毒性が明らかになり、開発を中断している。 その原因は、ヘモグロビンが血管内皮弛緩因子である一酸化窒素(NO)と強い親和性、あるいは反応性があり、NOを失活させて結果として血管収縮を引起こし、末梢循環不全を引き起こすこと、また活性酸素等と反応したときに生じる副産物が血管壁に直接接触し、血管壁や心筋に損傷を与えること、また、粒子径が小さいために容易に血管外に漏出し、様々な副作用を引き起こすことなどが論じられている(非特許文献2)。 つまり、本来赤血球の中にあるべきヘモグロビンが一旦赤血球から出ると(溶血すると)、毒性を示すことと同じなのである。 発明者らは、リポソームに内包した形式である、ヘモグロビンベシクル(Hb-V)を開発してきた。 Hb-Vは、高純度高濃度ヘモグロビン(30-42g/dL)をリポソームに内包した人工赤血球である(非特許文献3)。 リポソームの構成成分は、1,2-dipalmitoyl-sn-glycero-3-phosphatidylcholine DPPC と、 cholesterolと、 1,5-O-dihexadecyl-N-succinyl-L-glutamate DHSG と、1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphatidylethanolamine-N-PEG 5000 DSPE-PEG 5000 との4成分である。 Hb-V分散液のヘモグロビン濃度は10g/dLであり、粒子径は250-280nmに制御されている。 これまでに動物投与試験により高い安全性が確認され、また、出血性ショックからの蘇生、高度血液希釈、貧血に対する投与、脳梗塞の梗塞領域の低減、虚血領域の酸素化、体外循環回路の補填液、臓器灌流液、COキャリアなどとして効果を示すことが動物実験モデルから明らかにされている。 中心鉄が二価の状態で酸素を結合した状態をオキシヘモグロビン(HbO 2)、酸素を結合していない状態をデオキシヘモグロビン(deoxyHb)とよぶ。 このとき以下の化学式の反応によりスーパーオキサイドアニオン(O 2 -・)を放出する。 赤血球内には、これらの反応を抑制するために、metHbを還元する仕組みや、活性酸素を除去する仕組みが含まれる。 metHbを還元するシステムには以下のものが知られている。 (i)アスコルビン酸やグルタチオンなどの還元剤が直接metHbと反応して還元し、酸化したデヒドロアスコルビン酸と酸化型グルタチオンは酵素によって還元体に戻される。 (ii)ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH)を基質とするNADH系メトヘモグロビン還元酵素として、NADH-methemoglobin reductaseが報告されたが、これはNADH-cytochrome b 5 reductaseの作用とcytochrome b 5が電子媒体となってmetHbが還元される機構であることが明らかになっている。 NADH cytochrome b 5 reductaseは、赤血球膜中に存在するものと、赤血球中に溶解しているものがある。 (iv)また赤血球は、O 2 -・を過酸化水素に変換するスーパーオキサイドディスムターゼ(SOD)、過酸化水素を消去するカタラーゼ(CAT)を含有している。 人工酸素運搬体の製造の原料となるヘモグロビンは、ヒト赤血球や、家畜の赤血球から精製単離する。 一般的な精製法としては、まず、抗凝固剤を含有した血液を遠心分離すると赤血球が沈降する。 上澄みの血漿層と血小板、バッフィーコート 白血球 を取り除き、沈降した赤血球を回収する。 これに生理食塩水を添加して赤血球を分散させ、遠心分離を行い、上澄みを除去し赤血球を回収する。 この操作を2、3回繰り返すことにより洗浄赤血球を得ることができる。 赤血球に蒸留水を添加していくと溶血し、ヘモグロビンが遊離する。 この溶液を溶血血液 hemolysate とよぶ。 ストローマ 赤血球膜 成分を除去するには、(i)限外分子量1000kDa程度の限外濾過膜で処理し、水溶性物質のみを透過させ、ストローマ成分を除去する、あるいは、(ii)超遠心分離によりストローマ成分を沈殿として除去する。 得られたヘモグロビン溶液は、ストローマフリーヘモグロビン(stroma free hemoglobin、SFHb)とよばれ、ヘモグロビンが主成分ではあるが赤血球中に含まれる水溶性の酵素系も共存している。 そのあと、限外分子量8~10kDaの限外濾過膜で透析、濃縮させる。 酵素系を含有しているストローマフリーヘモグロビンは、酵素の基質を添加してやれば、metHb還元系が復元できるので、上述のメト化を抑制することができる。 また、粗製ヘモグロビン(SFHb)溶液に酵素系の基質を添加し、これをカプセルに内包して、人工赤血球とした場合、metHb還元酵素系を回転させることによって人工赤血球のメト化を遅延させることができる。 酵素類を含有するストローマフリーヘモグロビンを使うことの「欠点」は、ウィルス不活化・除去工程が不完全な状態になることである。 ヒト赤血球由来のヘモグロビンであれば、それから作られる人工酸素運搬体は特定生物由来製剤に該当する。 動物の赤血球由来であれば、生物由来製剤に該当する。 いずれにしても、精製の工程に、ウィルス不活化・除去工程が導入されていること、またその不活化率・除去率 Log Reduction Value が規定値に比較して十分であることが求められる。 これらは、ウィルスを変性させて失活させる。 また、ウィルス除去工程としてナノフィルトレーション処理があり、フィルタの孔径(例えば15nm)よりも大きいウィルスは透過できないので除去できる。 ヘモグロビンは球状タンパク質であり構造的に安定であるが、酵素類は不安定である。 通常ヘモグロビンはヘムに酸素を結合しているが、これを一酸化炭素に変換(HbCO)、あるいは、酸素を排除してdeoxyHbに変換すると耐熱性を帯び、液状加熱処理が可能となり、ウィルスの不活化が可能になるが、加熱中にほぼ全ての酵素類が変性不溶化する(非特許文献4、5)。 また、ナノフィルトレーションを使った場合は、ナノフィルトレーションの孔径よりも大きな酵素類は排除される。 発明者らは、感染源をすべて排除することが人工酸素運搬体 人工赤血球 に求められる条件であると理解し、赤血球からヘモグロビンを精製する工程に加熱処理とナノフィルトレーションを取り入れている。 これによって、ウィルスのLog Reduction Valueは基準を満たし、製剤の安全度を格段に高めることができる。 しかし、加熱処理及びナノフィルトレーションによって酵素系は全て消失するため、結果としてHbO 2がメト化して鉄三価のmetHbとなり、鉄二価の状態に還元することができず、酸素運搬機能が漸減する。 したがって、ウィルス不活化・除去工程を経て、酵素系を実質的に含有しない精製濃縮ヘモグロビンを用いる場合、これをカプセルに内包した人工赤血球製剤の開発において、上述のメト化を抑制する方法が必要になる。 これまでに様々な非酵素的なmetHb還元システムが検討されてきた。 (i)グルタチオンやシステインなどのチオール類は、metHbと直接反応して還元することができる(非特許文献6)。 この方法は、脱酸素状態で長期間保存する場合には、残存酸素を完全に消去し、metHbを完全に還元することに適している(特許文献1、非特許文献7)。 しかし、metHb濃度が高くない状態で酸素が存在するとチオール類が溶存酸素と直接反応して活性酸素種を生じ、逆にメト化を促進する場合がある。 (ii)電子伝達物質としてフラビン類と、電子供与体としてグルコースを精製濃縮ヘモグロビン溶液に添加して可視光照射によってmetHbを還元する方法を考案したが、光照射法は限定されており、実用的な方法とはならなかった(特許文献2)。 (iii)アミノ酸のチロシンとメトヘモグロビンが共存すると、過酸化水素を消去する擬似カタラーゼ活性を示し、ある程度のメト化速度の抑制が見られるが、実用的な方法とはならなかった(特許文献3)。 (iv)人工赤血球(ヘモグロビンベシクル)に対して、NADHとメチレンブルーを外から添加したところ、人工赤血球内のmetHbが還元された(非特許文献8)。 これは、メチレンブルーがNADHと反応して還元型Leukomethylene blueになり、これが人工赤血球内に拡散してmetHbを還元したと考えられる。 さらに、(v)人工赤血球(ヘモグロビンベシクル)を血管内投与したあとmetHbの含有量が増大した時点で、メチレンブルーをごく少量投与すると、メチレンブルーが血流中で赤血球内のNADHやNADPHと反応して還元型Leukomethylene blueになり、これが人工赤血球内に拡散してmetHbを還元し、効果が明確で、実用的あること明らかになった(非特許文献9)。 しかし、Leukomethylene blueは酸素と反応して活性酸素を発生する場合があること、また皮膚の色調が青くなることが問題となった。 したがって、酵素系を実質的に含有しないヘモグロビンを内包した人工赤血球製剤について、メト化を遅延又は抑制する別の手段による技術の開発が求められている。 また、血管内では血管壁から常に血管内皮弛緩因子として一酸化窒素(NO)が放出されているが、これがヘモグロビンと極めて高い反応性を示し、メト化を促進する。 更に、炎症反応や虚血再灌流障害において、iNOSの誘導により血管内のNOの産生が亢進したり、好中球やマクロファージが活性化し、NADPH-オキシダーゼの作用でスーパーオキサイドの産生が亢進し、これが不均化で過酸化水素になり、これらもヘモグロビンと反応してメト化を促進することが問題となっている。 したがって、体内における酸化的ストレスに対しても、人工赤血球製剤の機能として、過剰な内因性活性酸素、NOに対する新しい防御システムを保持させることが求められていた。 この必要性は従来の人工赤血球あるいはカプセル化型ヘモグロビンの開発において、認識されていなかった。 特許請求の範囲 【請求項1】 NADH及び/又はNADPHとヘモグロビンとを含む水溶液と、該水溶液を内包するカプセルとからなり、前記水溶液及びカプセルはメトヘモグロビンを還元する酵素活性が実質的にない、人工赤血球。 【請求項2】 ヘモグロビンの50%メト化時間が72時間以上である、請求項1に記載の人工赤血球。 【請求項3】 前記カプセルに内包された水溶液中のヘモグロビン濃度は10g/dL~45g/dL(1.6mM~7.0mM)であり、該水溶液中のNADH及び/又はNADPHのモル濃度はヘモグロビンのモル濃度の0.5~10倍である、請求項1又は2に記載の人工赤血球。 【請求項4】 第2の水溶液中のヘモグロビンのモル濃度の0.5~3倍のモル濃度のpyridoxal 5'-phosphateを第2の水溶液中に含む、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の人工赤血球。 【請求項5】 前記カプセルは、リポソーム、ポリマーソーム及び高分子薄膜からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の人工赤血球。 【請求項6】 前記リポソームは、1,2-dipalmitoyl-sn-glycero-3-phosphatidylcholine DPPC 、 cholesterol、 1,5-O-dihexadecyl-N-succinyl-L-glutamate DHSG 及び1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphatidylethanolamine-N-PEG 50000 DSPE-PEG 5000 からなる、請求項5に記載の人工赤血球。 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の人工赤血球を含む輸血代替用製剤。 【請求項8】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の人工赤血球を水溶液中に分散された状態で含み、さらに、該水溶液中に、電解質、糖質、アミノ酸、膠質、NADH及びNADPHからなる群から選択される少なくとも1種類の化合物を生理的に許容される濃度で含む、請求項7に記載の輸血代替用製剤。 【請求項9】 NADH及び/又はNADPHの水溶液を内包するカプセルを含む、NO、H 2O 2及びO 2 -・からなるグループから選択される少なくとも1つの物質の消去剤。 【請求項10】 人工赤血球の製造方法であって、 (a)ヘモグロビンを含む第1の水溶液からメトヘモグロビン還元する酵素活性を実質的に除去するステップと、 (b)第1の水溶液にNADH及び/又はNADPHを溶解して、実質的にメトヘモグロビンを還元する酵素活性がないヘモグロビンと、NADH及び/又はNADPHとを含む第2の水溶液を用意するステップと、 (c)第2の水溶液をカプセルに内包して、第2の水溶液とカプセルとからなる人工赤血球を得るステップとを含む、人工赤血球の製造方法。 【請求項12】 第2の水溶液中のヘモグロビン濃度は10g/dL~45g/dL(1.6mM~7.0mM)であり、第2の水溶液中のNADH及び/又はNADPHのモル濃度はヘモグロビンのモル濃度の0.5~10倍である、請求項10又は11に記載の人工赤血球の製造方法。 【請求項13】 前記ステップ(b)において、第2の水溶液中のヘモグロビンのモル濃度の0.5~3倍のモル濃度のpyridoxal 5'-phosphateを第2の水溶液中に含む、請求項10ないし12のいずれか1項に記載の人工赤血球の製造方法。 【請求項14】 前記ステップ(b)は、pyridoxal 5'-phosphateを第1の水溶液又は第2の水溶液に溶解することを含む、請求項13に記載の人工赤血球の製造方法。 【請求項15】 前記カプセルは、リポソーム、ポリマーソーム及び高分子薄膜からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項10ないし14のいずれか1項に記載の人工赤血球の製造方法。 【請求項16】 前記リポソームは、1,2-dipalmitoyl-sn-glycero-3-phosphatidylcholine DPPC 、 cholesterol、 1,5-O-dihexadecyl-N-succinyl-L-glutamate DHSG 及び1,2-distearoyl-sn-glycero-3-phosphatidylethanolamine-N-PEG 5000 DSPE-PEG 5000 からなる、請求項15に記載の人工赤血球の製造方法。 【請求項17】 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の人工赤血球を含む、敗血症の治療、亜硝酸塩の大量摂取の治療及びNO吸入療法におけるメトヘモグロビン血症予防のための医薬組成物。 【請求項18】 請求項7又は8に記載の輸血代替用製剤を含む、請求項17に記載の医薬組成物。 国際特許分類 IPC• 4C076AA19• 4C076AA53• 4C076BB18• 4C076CC14• 4C076CC32• 4C076DD51• 4C076DD63• 4C076DD66• 4C076DD70• 4C076EE23• 4C076FF67• 4C076FF68• 4C084AA01• 4C084AA02• 4C084AA03• 4C084BA44• 4C084CA26• 4C084MA24• 4C084MA37• 4C084MA66• 4C084NA05• 4C084NA06• 4C084ZA51• 4C084ZA52• 4C084ZB35• 出願権利状態 公開.

次の

健康診断で、ヘモグロビン値が高い・低いと言われたら?|医療保険はソニー損保

メト ヘモグロビン と は

抄録 ヘモグロビン尿中に含まれるヘモグロビン Hb がメトHbかオキシHbかを明らかにすべく, ウサギにオキシHbあるいはメトHbを大量, ハプトグロビン Hp 結合能以上注射してHb尿をおこし, 経時的に採取した尿管尿あるいは膀胱尿中のHbを同定した. 注射Hbの血漿中における酸化還元の様子も経時的に追跡した. オキシHbとメトHbは吸光曲線のパターンによって同定した. ヤギについても同様の実験を行なった. 1 オキシHb注射後の血漿中HbはオキシHbだけで, 2時間後においてもメトHbに変化しなかった. 注射後3時間まで数回集めた尿管尿中のHbはオキシHbのみであった. 注射1時間後に採取した膀胱尿中にはオキシHbと一部メトHbが混在していた. 2 メトHb注射後の血漿中HbはオキシHbに還元され, 1時間でそのほとんどがオキシHbに変化した. 尿管尿中にもオキシHbが増加し, 1時間から1. 5時間までの尿中HbはほとんどオキシHbであった. 膀胱尿にもオキシHbがみられ, 1~1. 5時間尿には大部のオキシHbと一部のメトHbを含んでいた. 3 高Hpウサギに, Hp結合能以下のメトHbを注射した場合においても, 遊離のメトHbの場合と同様, 血漿中HbはオキシHbに変化した. Hb尿はみられなかった. 4 ヤギにおいてもほぼ同様の所見が得られた.

次の

マグロを超低温(-50℃以下)で保管するのはなぜ?

メト ヘモグロビン と は

各サブユニットはと呼ばれる部分と補欠分子族である1つの部分が結合したもので、分子量は1個あたり約16,000である。 ヘムはが2価の原子を中央に配位した誘導体である。 このヘムの鉄原子に酸素が結合し、血液中を通って各組織へ運搬する。 酸素と結合したヘモグロビンはオキシヘモグロビン(酸素化ヘモグロビン)(oxyhemoglobin)、酸素と結合していないヘモグロビンはデオキシヘモグロビン(脱酸素化ヘモグロビン)(deoxyhemoglobin)と呼ばれる。 オキシヘモグロビンは鮮赤色で動脈血の色、デオキシヘモグロビンは暗赤色で静脈血の色である。 デオキシヘモグロビンの鉄原子はポルフィリンの窒素原子と残基の環の窒素原子と配位した四面体型であり、オキシヘモグロビンは環の反対側に酸素分子が結合して八面体型となっている。 なお、ヘム部分に酸素が結合しても鉄原子は酸化されにくく2価のままである。 また、赤血球中では酸化を防ぐための還元酵素系も含まれる。 しかし、一部は酸素の酸化力により徐々に酸化され、鉄原子は3価となる。 鉄原子の価数が3価であるヘモグロビンは(酸化ヘモグロビン)(methemoglobin;MetHb)と呼ばれ、酸素結合能がなく、酸素のかわりに水がヘムの鉄原子に結合している。 こちらを『酸化』ヘモグロビンと呼ぶのが正しいのだが、オキシヘモグロビン(『酸素化』ヘモグロビン)との混同が極めて多いので、注意が必要である。 メトヘモグロビンをヘモグロビンに還元する酵素は、である。 なお、血液中にメトヘモグロビンが多い状態をと言う。 ただし、成人でも重度の貧血が起こっている時は、HbFの割合が高くなっている場合もある。 異常ヘモグロビン• HbS: の原因となる。 HbH: というの原因となる。 HbSはHbAに比べて非常に溶解度が小さく、このため分子が凝集しあって形となっている。 機能 [ ] 血中酸素分圧の高いところ()で酸素と結合し、低いところ(末梢組織)で酸素を放出する。 1つのヘムに酸素が結合するとその情報がサブユニット間で伝達され、タンパク質の四次立体構造が変化し、他のヘムの酸素結合性が増えより酸素と結合しやすくなる。 このことを ヘム間相互作用といい、酸素運搬効率を高めている。 また、pHが低くが多い環境下では、ヘム蛋白のN末端にあるバリン基にまたは二酸化炭素が結合してヘム間相互作用を阻害する結果、酸素との親和性が下がる ボーア効果。 ヘム間相互作用と、それに拮抗して働く水素イオン、二酸化炭素、2,3-DPG効果のためにヘモグロビンの酸素解離度曲線は 状になり、酸素分圧が高い肺胞毛細血管では酸素と結合しやすく、酸素分圧が低く、二酸化炭素濃度が多い末梢組織では酸素と解離しやすくなっており、効率よく酸素運搬が行われる。 は酸素よりもはるかに強い親和性でヘモグロビンと結合するため、酸素運搬を阻害して毒性を発揮する。 一酸化炭素の結合したヘモグロビンは光を照射することで、結合を切ることができる。 同じ呼吸色素であるはより酸素を放出しにくいので、筋肉のような酸素を多量に必要とする組織では、酸素の貯蔵庫として働くミオグロビンに酸素が渡される。 生物界におけるヘモグロビン [ ] ヘモグロビンはに固有のものではない。 やを通して見れば、酸素に結合し運搬を行う様々なタンパク質が存在する。 また、、などでも、可逆的なガス結合を行うと見られるを含んでいる、ヘモグロビン様のタンパク質が存在する。 これらのタンパク質の多くはと(平面状のポルフィリンが配位した鉄イオン)を含んでいるため、単にヘモグロビンと呼ばれることがある。 しかし、これらのタンパク質のは、脊椎動物のヘモグロビンとは大きく異なる場合がある。 特に、原始的な動物で、を持たないものにおいては、「」とヘモグロビンを区別することは難しい。 また、があるものでも、酸素運搬をするタンパク質が複数ある場合がある(類やその他のなど)。 これらの中で、ヘムとグロビン(単量体の場合もある)を含み、ガス交換を行うものをヘモグロビンと称する。 酸素を運搬するもの以外にも、NO、CO 2、硫化物を運搬するものもある。 また嫌気的環境を必要とする生物は、O 2を環境へ排出することもある。 さらに、塩素化合物の解毒を行うものもあり、その動作はやと類似する。 ヘモグロビンの構造は生物種によって異なる。 ヘモグロビンは生物界のそれぞれのに存在するが、すべての種が持つわけではない。 グロビンを1つだけ含むヘモグロビンは、・・・などの原始的なものに観察される傾向がある。 対照的に、類・・などは、脊椎動物のヘモグロビンよりはるかに大きいヘモグロビンを持つ。 特大ヘモグロビンは、菌類および巨大に見られ、グロビンとその他のタンパク質を含んでいる。 生物界におけるヘモグロビンの、特に顕著な事例は、体長2. 4メートルにも達する (Riftia pachyptila Vestimentifera )で観察される。 この種はの周辺の熱水噴出孔によく見られる。 これらはを持たない。 かわりに、体重の半分ほどに達する重量のバクテリア(硫黄酸化細菌)を体内に飼っており、からのH 2Sと水中のO 2を取り入れ、共生細菌によるH 2OとCO 2からATPを生み出す反応によってエネルギーを得る。 また、血液中には144ものグロビン鎖を持つ巨大ヘモグロビン他、複数存在する。 この生物は、末端に濃い赤色の扇状の器官 plume を持ち、それを海水中に伸ばして、呼吸のためにO 2を、バクテリアのためにH 2OとO 2を吸収し、またのためにCO 2を取り入れている(を行う植物と同様)。 この器官は鮮やかな赤色をしているが、これは何種かの非常に巨大なヘモグロビンのためである。 通常、ヘモグロビンは、硫化物に働きを阻害されるが、これらチューブワームのヘモグロビンは、硫化物と酸素の両方を運搬できる点で特徴的である。 他の酸素結合タンパク質 [ ] ヒトを含む多くの脊椎動物の筋肉組織に見られる。 筋肉組織の色が赤と灰色があるのはこれのためである。 タンパク質としての構造と配列はヘモグロビンに非常に近いが、4量体ではなく単量体であり、 ()を持たない。 酸素運搬よりも、酸素の貯蔵のために用いられる。 自然界で2番目に多く見られる酸素運搬タンパク質である。 多くの節足動物・軟体動物の血液に見られる。 鉄原子のヘム基のかわりに銅のを持つ。 酸素結合時は青色になる。 海棲の無脊椎動物と、環形動物のいくつかの種の血液中に存在し、酸素を運搬する。 ヘム基ではない鉄原子を含む。 酸素結合時はピンクから紫色になる。 非結合時は透明である。 多くの環形動物に見られる。 に非常に近いが、ヘム団の構造が明らかに異なる。 酸素非結合時は緑色になり、結合時は赤色になる。 () vanadium chromagensとしても知られる。 の血液に見られる。 酸素結合のために、レアメタルのを補欠分子族の中に含んでいると推測されている。 ミミズを含む多くの環形動物に見られる。 巨大分子の血中遊離タンパク質で、鉄原子・ヘム基と結合したタンパク質サブユニットが数十から数百集まって、350万以上の複合タンパク質を作っている。 () 二枚貝の一種Pinna squamosa でのみ見られる。 茶色の、を含むを持つタンパク質である。 () やなどのの植物で見られる。 これらの根にはバクテリア がいるが、このタンパク質により酸素から守られている。 鉄ヘムを持つ。 脚注 [ ] [].

次の