あいまい 英語。 英語のリダクション-音が消える、あいまい化する現象

シュワー

あいまい 英語

2019年6月12日更新 ネイティブの英語が速くて聞き取れない、リスニングが苦手だ、という人は多いのではないでしょうか。 1対1でゆっくり話してもらえれば何とかなるけど、複数のネイティブが雑談し始めると、まるでついていけない。 短いフレーズなのに、何度聞いても聞き取れないことがある。 TOEICなどの試験英語だとそこそこわかるのに、ドラマや映画の台詞となるとまったく聞き取れない。 あなたは、そんなはがゆい思いをしていませんか? 実はこれ、聞き取れないのではなく、そもそも発音されていない音があるのが原因だということ、ご存知でしたか? それを知らないと、いつまでも「存在しない音」を追い続けてしまいます。 本来ある音が発音されない、脱落または弱化する現象をリダクション(reduction)と呼びます。 このリダクションの基本パターンを知ることで、英語の聞き取りがグンと伸びます。 まずはルールを覚えましょう。 <目次> 1.破裂音の語尾省略-寸止めの法則 1-1 グッドナイトではなく「グッナイ」 1-2 Tの発音は実は5種類あります 2.同じ子音は二度繰り返さない 3.アクセントのない母音はschwa(あいまい)化する 3-1 アクセントのない音節は音が弱化する 3-2 機能語と内容語-機能語にはアクセントが乗らない 4.人称代名詞のHは落ちる 5.前置詞は弱く発音する 1.破裂音の語尾省略-寸止めの法則 英語の破裂音は6つあります。 英語の子音には、無声音と有声音があるのです。 これらは口の動きや舌の使い方は全く同じです。 たんに、声帯が鳴っている(有声音)かどうか、という違いがあるだけなので、同じルールが適応されるのです。 これら破裂音の語尾省略を理解することが、リダクションの基本です。 1-1 グッドナイトではなくグッナイ Good night. という挨拶のフレーズは、誰しも知っているでしょう。 これを発音するとき、Goo d nigh t というように、語尾の破裂音を省略します。 なので、「グッナイ」と聞こえるはずです。 Good by. も同様に、「グッドバイ」ではなく「グッバイ」。 英語の破裂音は、語尾に来たときは、破裂せずにギリギリで止める。 これは上記の6つの破裂音すべてに、適応されます。 Tの発音は実は5種類あります 破裂音語尾省略のほかに、T(またはD)には、色んな発音パターンがあります。 このTのリダクションが、私たち日本人学習者にとって、ある意味いちばんやっかいなものと言えるでしょう。 とにかくまずは、ルールを知ること。 そして慣れることです。 アクセントの乗っているTは、必ず破裂音です。 弱いDのような、また日本語のラ行のような音になります。 音が弱くなって、ラリルレロっぽくなる、と理解しましょう。 Ge t se t. たとえば、数字の20。 この現象は他にもたくさんあります。 Pe ntagon ペナガン Toro nto トロノウ i nterne t イナネッ Sa nta Claus サァナクロウズ ペンタゴンではなく、ペナガン。 トロントではなく、トロノウ。 インターネットではなく、イナネッ。 サンタクロースではなく、サァナクロウズ。 こうして見ると、本来の英語の音って、私たちが思う音とは全然違うことがよくわかるでしょう。 たった一つの単語でさえ聞き取れない、という悔しい経験は誰しもあると思います。 それは、リダクションが原因なのです。 この時、Tを飲み込んだような発音になりますが、これは少しハードルが高いです。 これはぜひトレーニングして、マスターしたいところです。 5つのTの発音について、わかりやすく動画で解説しましたのでご覧ください。 2.同じ子音は二度繰り返さない Good dayをグッドデイと発音していませんか? グッドデイではなく、「グッデイ」 英語は、同じ子音は二度繰り返しません。 Have a goo d day. Smith ミスミィス ビッグゲイム、カップボードなど、カタカナ発音にならないよう、注意するようにしましょう。 3.アクセントのない母音はschwa(あいまい)化する おそらく、日本人にとって最も苦労する母音が、あいまい母音(schwa)でしょう。 このschwa(シュワ)は、アクセント(またはストレス)の乗っていないところに、やたらと現れるため、私たちを悩ませます。 シュワを攻略すれば、あなたの聞き取り能力は劇的に向上します。 辞書を引いた時、この記号をよく見かけるでしょう? この音は、アでもウでもオでもない、日本語の母音には存在しないやっかいな音です。 喉の低いところで、呟くようにアとオの中間くらいの音を、出すのがコツです。 たとえば、communication という単語。 これ、コミュニケーションだと思っていませんか? それは日本語(カタカナ)であって、英語の正しい音は違います。 スペルは関係ありません。 アクセントが乗らない音節は、音が弱化するのが英語なのです。 これを知らないと、ネイティブの英語は聞き取れません。 3-2 機能語と内容語-機能語にはアクセントが乗らない もう一つ、英語を理解する上で重要なのが、 機能語と内容語です。 内容語とは、文章の内容を表す重要な品詞のことで、動詞や形容詞、固有名詞などがそれにあたります。 たとえば、She is beautiful. という文。 これは、美しい(beautiful)が重要な情報ですね? なので、beautifulという形容詞に、アクセントが乗ります。 もちろん、そうやって強調することもありますが、普通に彼女はきれいだ、と言いたいのであれば、そういうアクセントの付け方は不自然になるのです。 機能語にはアクセントは乗りません。 アクセントの乗らない母音は、あいまい化することが多いのです。 これは、先ほどのcommunicationのような、長い単語においてもそうですが、文章においても同じです。 機能語の母音は、シュワになるのです。 たとえば、and という接続詞。 Rock and Roll は、ロックアンドロールではなく「ロケンロウ」。 これは、Roc k en Rollというように、音がリエゾンするのと同時に、andの母音がシュワ化するためです。 シュワについて動画で詳しく解説していますので、これを見てトレーニングしてくださいね。 4.人称代名詞のHは落ちる 人称代名詞とは、I, you, he, she といったものを指しますが、これらにも基本的にアクセントは乗りません。 つまり、音が弱化(リダクション)するのです。 中でも気を付けたいのが、 Hの脱落です。 he, his, him, her といったHで始まる人称代名詞は、このHが落ちて母音しか聞こえてきません。 いわゆる昔の江戸っ子なんかは、ハ行が続くと上手く言えなかったりしますね。 「東」のことを「しがし」と言ってしまったり。 日本語にもこの、Hの脱落は起きているわけです。 英語も似たようなものです。 つまり、he はイ、his はイズ、him はイム、her はアァ、というように音が変化するのです。 Ca ll h im. アイドンライ カァ Do you kno w h is name? ドュユノウ ウィズネイム? 直前の単語の語尾(子音)と音がリンキングするため、call him がコーリム、like herがライカァ、know his がノウウィズとなるのがポイントです。 このように、音が脱落することで別の音に変化していくことも、英語では珍しくないのです。 Hの脱落は、hereにも起こります。 Co me h ere. カ ミィヤァ カムヒア、ではなくカミィ・・・となるわけです。 5.前置詞は弱く発音する 機能語は弱くなる、ということがわかってきたでしょうか。 音が弱くなることで、本来の音と違って聞こえる。 それが、ネイティブの英語がなんだかモゴモゴ言っているように感じる、一番の原因です。 弱化した音はシュワ(あいまい母音)になるため、この音が日本語の母音には存在しないせいで、私たち日本人は苦労するんですね。 前置詞が弱化するパターンは、ひとまとめにして覚えてしまいましょう。 アイゴウ ダワァ(ク) Look at me. ル ケミィ Get out of here. ゲダウ ダヒア まとめ リダクションは、どの言語にも起こる現象です。 日本語でも、「そうではありません」と言うべきところを、「そうじゃありません」と言ったりしますね? これは、「では」が「じゃ」に変化している、一種のリダクションです。 英語は、日本語と比べると音の種類が大変多いので、リダクションパターンもたくさんあります。 これですべてを網羅したわけではありませんが、リスニング・スピーキングに重要なものはほぼ全部上げています。 一気に何もかもやるのではなく、徐々に少しずつでいいので、耳を慣らしていくようにしましょう。 日本人は中高で6年間、英語を勉強してきています。 その後大学や、個人的に英会話を習うなどすると、10年以上英語に取り組んできている人も少なくありません。 なのになぜ、いつまでも同じ悩みを抱え続けるのでしょうか。 それは、日本人が間違った学習のしかたをしているからです。 英語は、日本語よりはるかに音の種類の多い言葉です。 たとえば母音ひとつとってみても、日本語には「あいうえお」の5つしかありませんが、英語は20以上あります。 母音だけで英語は日本語の4倍以上あるのです。 わたしたちには似たように聞こえる音でも、ネイティブにとっては「い」と「お」ほどの差があるのです。 色に例えて言うなら、単純に「青」に見える色も、ネイティブにとっては微妙に少しずつ違う。 スカイブルーもあればネイビーブルーもある、ターコイズもある、というようにそれぞれ違う色として認識されるのです。 日本人はまず、正しく音を認識する必要があります。 系統だてて音を理解し、慣れていくことで英語はスッと耳に入ってくるようになります。 そして、正しい発声と口を動かす訓練を続けることで、ネイティブのような発音・流暢さを身に付けることができます。 まずは、正しい音のルールを、理解するところから始めましょう。 わたしたちは学校で、まともに英語の発音を習うことがありません。 習ったとしても、「THは舌をかむ」だとか「Rは巻き舌にする」だとか、間違ったことを教わっている可能性が高いのです。 自分が言えるフレーズは必ず聞き取れます。 音を聞き取れたからと言って、必ずしもそれと同じように言えるとは限りません。 けれども真似して言える音は、必ず聞き取れます。 言ってることは大体わかるけど話せない、という人はいても、英語はぺらぺらだけどリスニングは全然できないという人は、いないのです。 自分が正しく言える、ネイティブのように言えるフレーズは、必ず聞き取れます。 発音矯正をすることは、そのままリスニングの向上に繋がる、一石二鳥のトレーニング方法なのです。 普通のネイティブの雑談に混ざりたい 映画やドラマを字幕なしで理解できるようになりたい ネイティブみたいにカッコよく流暢に英語を話したい でもそんなのはもう無理だと、諦めていませんか? 毎日10分、発音矯正トレーニングをするだけで、あなたの耳も口も劇的に変わります。 『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』-全102ページ(PDF)、音声教材90分、動画教材40分は、日本語を母語とする日本人が英語をマスターするのに、最も簡単で効果的な方法をまとめたものです。 発音矯正歴25年以上、歌手、俳優など多くの著名人を指導してきたノウハウを生かし、Yumiが書き下ろしたダウンロード教材です。 Yumi自身、帰国子女でもなんでもありません。 日本人として普通に国内で教育を受け、試行錯誤の上ネイティブに近い流暢さを身に付けました。 なので、日本人が苦手な音や苦労する点を、熟知しています。 英語は難しい言語ではありません。 もしも英語がそれほどまでに難しいのであれば、世界共通語にはなっていないはずです。 英語はシンプルで、習得しやすい言語です。 ただ、わたしたち日本人の言語感覚と違う部分があるため、そこでつまずいている人が多いというだけなのです。 『Yumiの脱カタカナ英語マニュアル』は、英語を話す上で特に重要な喉発声のしかたについて、Yumiが動画でわかりやすく解説しています。 これだけであなたの声は、日本人声から英語声に変身します。 さあ、あなたもこのマニュアルでネイティブの流暢さを身に付けましょう。

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英文の曖昧さの研究 > > > 英文の曖昧さの研究 あなたは英語の構造が一通り理解できました。 単語や熟語の数が増え、多くの文章を読むにつれ、読むスピードが上がってゆきます。 もちろん、そこであなたの勉強が終了したわけではありません。 たくさんの英文を読むに連れ、さまざまな英語の特徴に気づくことでしょう。 それまでの構文の知識だけでは対処できない文が続々出てくるはずです。 英語の構造は単純すぎるため、どうしても「あいまい性」がつきまといます。 いわゆる「高級」な英文はそれを逆手にとって読者に考えさせる難解な文を作り出しました。 詩や俳句と同じく、表現をできるだけ煮詰めて、あとは読者に解釈の作業をゆだねるこのやり方は、作者の方に深い洞察力と知力があってはじめてできることですが、読者の側もそれに受けて立ってみるのはどうでしょう。 それはちょうど将棋や碁の挑戦を受けたのと似ています。 他動詞と自動詞 succeed は他動詞と自動詞を持ち、それぞれ意味が違うためにおかしな事が起こります。 他動詞の場合は「・・・の跡を継ぐ」です。 自動詞の場合は「成功する」です。 cf He succeeded his father's business. 「彼は父親の仕事を次いだ」 He succeeded in his buisiness. 「彼は商売に成功した」 このようにそれぞれ直接に目的語、前置詞の to がついているうちは問題がありませんが、関係代名詞による形容詞節が関わってくると次の文の場合、文脈を欠くとどちらかわかりません。 例文;Mary is the one Jane wants to succeed. the one は「人」を表し、実際には Mary のことです。 したがってそのうしろには関係代名詞の目的格 whom が省略されていると考えられます。 この文の構造を正しくとらえるためには、先行詞によって形容詞節ができる前の「もとの文」に迫ることが必要です。 まずこの文の succeed を自動詞の「成功する」としますと、もとの文は Jane wants Mary to succeed. 「ジェインはメアリーに成功してもらいたいと思っている」となります。 つまり Mary は want の目的語であります。 want はしたがって第5文型で使われています。 ここから作った上の文は「 メアリーはジェインが成功してもらいたいと思っている人だ」となります。 次にこの文の succeed を他動詞の「跡を継ぐ」としますと、もとの文は Jane wants to succeed Mary. 「ジェインはメアリーの跡を継ぎたいと思っている」となります。 今度は Mary は wants ではなく succeed の目的語となります。 こうなりますと want は第3文型で使われていることがわかります。 ここから作った上の文は「 メアリーはジェインの跡を継ぎたいと思っている人だ」となります。 どうしてこんな違いが出てしまったのでしょう。 これは succeed の文型が二つあるということのほかに、want の文型が二つあるという偶然によって生じたあいまい文です。 さらに根本的原因は英語の場合、単語同士の関係は「語順」のみに頼っていることにもあります。 もし one が want の目的語なのか succeed の目的語なのかを示す語尾記号でもあれば、もちろんこんな事態は生じません。 (そんな面倒な規則は人々に嫌われることはわかってますが・・・ラテン語のように) 動名詞と現在分詞 次の例を見てください。 前者は、 a baby who is sleeping の意味であり、baby は sleeping の主語になることができます。 このような用法を(現在)分詞の形容詞用法、つまり名詞を修飾する用法と見なします。 しかし、あとの例では、どう考えても car が眠るわけはなく、これは人がその中で眠ることしか想定しようがありません。 ですから、このような場合には、 a car for the purpose of sleeping とみなして、「使用目的」を表す者とします。 これは sleeping を恣意的に解釈しているわけですから、形容詞用法とするのは乱暴で、誰かがこれは動名詞(名前はどうでもよいが・・・)であると言い出したのです。 なるほど、名詞が名詞を修飾する例は結構あるものです。 たとえば、stone bridge というのは、「石製の橋」のことであり、普通の形容詞を使った、 stoney bridge 「石みたいな橋」のような性質のみに重点を置いた表現とは異なります。 これはどうでしょう? Flying planes can be dangerous. ing 形は、便利ですが、時として落とし穴を用意します。 この文の本動詞が can be であることは間違いありませんが、Flying の解釈によって二通りの理解ができます。 まず、flying が動名詞であるとする。 すると、fly は他動詞ということになり、目的語の planes をつけるので、「飛行機を飛ばす」と解釈できます。 したがって、「飛行機を飛ばすことは危険なことがある」となります。 ところが、この文の主語が、planes だとすると、これに付属する flying はこれを形容詞的に修飾している現在分詞だと解釈でき、「飛んでいる飛行機」となる。 したがって、「飛んでいる飛行機は危険なことがある。 」となります。 どちらが正しいのでしょう?この文しかほかになければ、判断の仕様がありません。 ほかの言語のように、名詞に「目的語」や「主語」である何か印でもついていれば、助かるのですが、英語はそのような記号を廃棄してしまいました。 この文は常識から判断できそうですが、やはり二通りの解釈が可能です。 The dog was attracted by the smell of a man roasting meat. この文の前置詞 of はうしろに動名詞 roasting を従えていると考えられます。 ですから「焼いているにおい」です。 動名詞には、「意味上の主語」というものがあり、動名詞の主体が man であると考えられます。 したがって、「男が肉を焼いているにおい(に犬は引きつけられた)」という結論に達するわけです。 ところが、roasting が現在分詞だとすると、前の man を修飾しますから、a man who is roasting meat と同じ事になり、「肉を焼いている男のにおい(に犬は引きつけられた)」となってしまいます。 このような悲喜劇が生まれるのも、動名詞の意味上の主語の記号である、所有格、つまり man's とすることをやめてしまったからです。 誤解を防止するには、分詞の名詞修飾をできるだけやめて、関係代名詞によって表すことです。 flying planes は、dancing girls や boiled eggs と違って、決まり文句的ではありませんので、もっと修飾語句を増やして具体的に表すべきです。 たとえば、planes which are flying in the air just after taking off (離陸直後に空中に浮かんでいる飛行機)のように。 焦点はどこにあるのか?ー否定文を考える 強調構文と呼ばれるものがあります。 自分の強調したい部分(主語・目的語・副詞・副詞句・副詞節)を it と that または適当な関係詞で挟む形式です。 Tom didn't go to France. 「トムはフランスへ行かなかった」• It was Tom who didn't go to France. 「フランスへ行かなかったのはトムだ」• It was not Tom who went to France. 「フランスへ行ったのはトムではない」• It was to France that Tom didn't go. 「トムが行かなかったのはフランスだ」• It was not to France that Tom went. 「トムが行ったのはフランスではない」 このように作り方は簡単で、それぞれ日本語では以上のように訳しています。 ですが、ここで厄介な問題が生じています。 この文では単に Tom や to France を強調しているだけでなく、新たな言外の意味が加わってしまっていることです。 つまり、最初の文では、トムが行かなかった事実を単純に言い表しているのに対し、第2の強調構文では、確かにトムは行かなかったが、他の人たちは行った Others went to France を暗示しているからです。 さらに第3の強調構文では、トムに代わる人が行った、たとえば、not Tom but John などが想定されます。 また第4の強調構文では、フランス以外の国々へ行ったことを表し、最後の第5の強調構文では、フランスに代わるドイツかイタリアあたりに行ったことを想像させます。 このように、強調構文のおかげで、最初の単純な文がいろいろなように解釈されてしまうのです。 もし強調構文形式がなくて、第1文からその内容をくみ取れといわれたら、誰でも困ってしまうでしょう。 つまり話の「 焦点」がどこにあるかわからないからです。 特に not が否定文を作るときの多様さには実に手を焼きます。 She did not marry him because he was poor. She did not marry him because he was rich.• Just because he was rich she didn't marry him.• It was not because he was richi that she married him. because と not の関係も要注意です。 第1文は「常識」にしたがって読めば、「彼が貧しかったので、彼女は結婚しなかった」と読むでしょう。 ですが第2文は、彼女が金持ち族が嫌いであるとすれば、「彼は金持ちだったので、彼女は結婚しなかった」と解釈できますが、彼女が彼の財産に目がくらんだという噂が流れている中では、「彼女は彼が金持ちだからといって結婚したわけではない」と理解するでしょう。 いずれもまわりの文脈があればどちらかに決着をつけることができます。 しかし、まわりから切り離された文であれば、悪文、あいまい文のそしりを免れません。 そこで、焦点をはっきりさせる必要に迫られます。 焦点が、「結婚しなかった」であれば、because の前にコンマをうてば済むことです。 実は結婚はしてて、焦点を「結婚したことの理由」に当てるとすれば、そのことを明示しなければなりません。 そのためには、just because 「・・・という理由だけで」というように理由を限定してみたり、強調構文に再び登場してもらって、not because に対応する but because が実は存在するんだ、ということを暗示してみせればよろしい。 同じことが、次の文にも言えます。 Happily he didn't die. 「幸せにも、彼は死ななかった」• He didn't die happily. 「彼は幸せな死に方をしなかった」• It was not happily that he died. 副詞には文全体に係る「文修飾副詞」と、特定の単語(特に動詞)に係る副詞とに区別されます。 最初の文では、文頭にありますので、fortunately などと同じく、文全体の雰囲気を決めるだけです。 全体は素直に解釈できます。 焦点は「死ななかった」ことにあります。 ところが、あとの文では、die と happily は隣同士であるために、固く結びついています。 そこに否定の not が入り込む余地がないのです。 死に方にはいろいろあり、この場合死んだことは事実だが、「幸せな死に方」ではなく、「不幸な死に方」をしたというように暗示されているわけです。 したがって焦点は「死に方」にあります。 したがって、ぎこちないけれども、3番目のように、強調構文にしてみるのも一つの手でしょう。 こうやってみると、not を含んだ例はまわりにいくらでも転がっています。 Clinton won't step out of Air Force One. 「クリントンは大統領専用機から出ないだろう」• Clinton won't step out of Air Force One wearing a referee's uniform--but he might want to bring one along. 「クリントンは審判員の制服を着て大統領専用機から出ることはないだろうがーーー持参はしたいと思っているかもしれない。 Clinton will step out of Air Force One wearing anything but a referee's uniform. 「クリントンは審判員の制服以外の何かを身につけて大統領専用機から出るだろう。 第1文のように Air Force One でピリオドを打ってしまえば、問題ないわけですが、第2文のように、分詞構文の wearing をつけることによって、事情が異なってきます。 大統領が外遊の際に審判員の制服なんか着るはずがないという前提のもとに、これを即座に否定文ではなく、第3文のような肯定文の内容なのだ、と直感できるようになることが必要です。 焦点は「(飛行機から)出ない」ことにあるのではなく、「制服を着ない」ことにあります。 部分否定とは、not と all, every, always, entirely などとの組み合わせによって生じます。 しかし、これらの語が not と結びつきを作る前に、ほかのごと結ばれていたら?• I didn't expect everybody to be so friendly in London. I expected not everybody to be so friendly in London. この文章は、第5文型ですから、SV と OC の部分に分離することができます。 すると、「私は予想しなかった」プラス「ロンドンではみんながこんなにも親切だ」となります。 つまり100%の人々が親切だ、という事態を予想していなかったということです。 ところが、not と every との組み合わせによる部分否定に固執すると、「ロンドンでは誰でもがこんなに親切であるわけではないと予想した」となります。 つまりロンドン市民の一部は不親切だと予想したことになります。 解決策は、not からの距離を測ってみることです。 every よりも expect の方が近い。 したがって部分否定は成立していないと見てよいでしょう。 ことさら部分否定を示したければ第2文のようにすればよいのです。 名詞の二義性のおかげで犠牲になった! これはどんな意味でしょう? What he wrote is a mystery. 困ってしまうのは、この場合の mystery をどう解釈するかによって、二通りストーリーが発生するからです。 (1)彼が書いたものは「推理小説」だ。 (2)彼が何を書いたかは「謎」だ。 このように、文脈によって取り方が違ってきます。 すでに文脈を知っている人にとっては、別に大した問題ではありませんが、この文単独で出されれば、それだけで判読をすることは困難になってきます。 これもひとえに、mystery という単語が二つ以上の意味を持っているためです。 では、それぞれに応じて単語を別に作ればいいのか、といわれれば、これ以上語彙を増やすな!という声が、学習者たちから返ってくることでしょう。 これは言語における、いや人間の記憶力の限界における、どうしようものない問題なのかもしれません。 次の例はどうでしょう。 これは全体で名詞とします。 need fulfillment これは「満たす必要」なのか?それとも?ここでは二つの名詞が並んでいて、(経験がある人ならわかるはずの!!)ある約束に従って関係が結ばれているから、それによって理解せよと言っています。 何ともはや困ったことです。 まず手始めにあの「銀行強盗」 bank robbery を思い出してみましょう。 なぜかというと上の need culfillment と同じ構造だからです。 They robbed a bank of the money. 彼らは銀行から金を奪った。 ご存じ、rob.. による表現です。 他動詞である rob を名詞にして robbery 、また a bank はこの rob の目的語。 従って bank robbery は本来は他動詞と目的語の関係だったことがわかります。 ただし並べる順を逆にして、bank がrobbery を修飾するような形になっている・・・ 振り返って、need fulfillment を上のような構造に成り立っていると仮定すると、他動詞と目手語との組み合わせで書き改めると、 fulfill a need 「必要を満たす」となります。 そこからら生じたのが、「必要を満たすこと、必要の充足・・・」となります。 このように詳細な分析によってある種のルールに則って語が作られていることがわかりますが、それはネイティブにとっては自明のことであっても、部外者には迷惑な話ではありませんか! 目的か結果か? He stopped to smoke. 他動詞はすべて「有意志」か? このitは「それ」かそれとも仮主語か? It's really their game to lose. この前置詞は副詞句を作っているのかそれとも形容詞句を作っているのか? They haven't seen anything yet in terms of paralysis.

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英語のリダクション-音が消える、あいまい化する現象

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あいまいな説明• an unclear explanation• あいまいな表現• an ambiguous expression• あいまいに答える• give 「a vague [an equivocal] answer• あいまいな態度• a noncommittal attitude• 彼はいつもあいまいなことしか言わない• He never commits himself to anything definite. 曖昧検索〔コンピュータで〕ambiguous retrieval• 曖昧模糊 もこ 曖昧模糊とした obscure; vague; indistinct• 曖昧宿〔売春婦を置いている店〕a house of ill repute;〔あやしげな商売をしている店〕a shop with a shady reputation.

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