こそ すれ。 百人一首の意味と文法解説(72)音に聞く高師の浜のあだ波はかけじや袖の濡れもこそすれ┃祐子内親王家紀伊

されこそすれ?言い方・・

こそ すれ

心の 距離 きょりは近くなりこそすれ、遠くなる日がくるとは思いもしなかった。 雪乃紗衣『彩雲国物語 外伝 1 朱にまじわれば紅』 より引用• 美希はまじまじと青年を見た。 この村から人が出て行きこそすれ、新しい者が住みつくことはまずない。 青年は、美希の驚いた表情をおもしろがっているように、軽く頭を下げた。 … 板東眞砂子『狗神』 より引用• 俺は貴方を殺した人間です。 恨まれこそすれ、そう笑顔を向けられるような存在じゃないはずですが。 … 奈須きのこ『歌月十夜 20 夢姫』 より引用• 身体障害者の人も、日本じゃ変な目で見られるでしょ。 アメリカじゃ助けこそすれ、そういう人たちを決して白い目で見ませんよ。 そういう社会ってステキだと思う。 … 永沢光雄『AV女優(上)』 より引用• 貴方の失敗をかばってくれこそすれ、人に話すような方ではありません。 いいえ、いいんです。 … 石坂洋次郎『陽のあたる坂道』 より引用• お断りして置くが、私は、腹が立ったから、こんな話をするのではありません。 私は、世話になった事に感謝こそすれ、腹なぞ一ペんも立てた事はない。 ただ、面白い事だと思うからお話しているのです。 … 小林秀雄『考えるヒント』 より引用• 音楽アルバムの記事に関するフォーマット、ガイドラインを検討、提案していますが、これはあくまでガイドラインで「厳密に」従う義務はありません。 あなたが書かれる記事を助けこそすれ、妨げることは望んでいません。 このプロジェクトの目的は、音楽アルバム関連の記事のさらなる充実なのです。 咎められこそすれ、私の行く末は誰にも褒められないものになるだろう。 竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 05 目明し編』 より引用• 敵弾の直撃と思いこそすれ、よもや侵入者が仕掛けたものとは思うまい。 依然として続く戦闘の震動を体に感じ、頭に叩き込んだ艦内経路図を呼び出したガエルは、最寄りのロッカールームに向かって床を蹴った。 … 福井晴敏『機動戦士ガンダムUC 05 ラプラスの亡霊』 より引用• しかし孔明の逸話を史書に照らして検討していくと、途端に深い疑念にとらわれることになる。 結局孔明は戦火に油を注ぎこそすれ、平和を実現させることはなかった。 また戦さに勝ったことなど数えるほどしかなく、何故この男が稀代の軍略家と讃えられるのかさっぱり分からない。 … 酒見賢一『泣き虫弱虫諸葛孔明』 より引用• 言うが早いか、重なった影が、線路の上空に舞った。 戦闘員 せんとういんたちの銃が再び 唸 うなったが、 掠 かすりこそすれ、当たることはなかった。 鷲士がノイエを抱えたまま、空中で一回転+体をひねったからである。 … 伊達将範『DADDYFACE 世界樹の舟』 より引用• 年をとっても金さえ握っていれば安心だった。 そのためには貯えをふやしこそすれ、百円でも減らしてはならなかった。 生活費をきりつめているのも、社員に金を貸して利子をとっているのも、その理由からだった。 … 松本清張『馬を売る女』 より引用• ここの女主人は決して陽気な人ではなかった。 彼女はほほえみこそすれ、声をあげて笑うなどということは一度もなかった。 けれども、そのほほえみをちらと見るだけで、ゲドはほっと心が慰められるのだった。 … グィン『ゲド戦記1 影との戦い』 より引用• 身をふるわしこそすれ、この男の両眼には動揺の色がうかがわれなかった。 R・E・ハワード『征服王コナン』 より引用• 今日の読者の要求を考えて見るのに、新聞の格調が「自由主義」的であることは少しも読者を失うことではあり得ないだろう。 之によって読者は殖えこそすれ、減少する心配はなかろうと思うのである。 この際自由主義的であることは色々の内容を含んでいるが、まず第一に暴露的なニュースを提供するというのがそれだ。 … 戸坂潤『世界の一環としての日本』 より引用• 志貴の生活に毒素を混ぜたのはわたしよ。 だから、貴方はわたしを憎みこそすれ感謝するいわれはないと思うけど? … 奈須きのこ『月姫 アルクェイド・ブリュンスタッド』 より引用• 賢い人は、わが身にどんな不幸がふりかかってきても、すべてそれらを盲目的な必然性のなせることとして、無意味な騒ぎかたをしない。 かれは、苦痛のなかにあって叫びこそすれ、興奮もしないし、怒りもしない。 自分のおちいった災害から、肉体的な痛みしか感じない。 … ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』 より引用• しかし、校長も理事会も、この件について、倉林先生には一切責任を問おうとはしなかった。 生徒たちだって、先生に同情こそすれ、非難の声など全くなかった。 しかし、倉林先生自身にとっては、それは何の救いにもならなかったろう。 … 赤川次郎『死者の学園祭』 より引用• 勿論彼が背盟の徒のために惜んだのは、単に会話の方向を転じたかったためばかりではない、彼としては、実際彼等の変心を遺憾とも不快とも思っていた。 が、彼はそれらの不忠の侍をも、憐みこそすれ、憎いとは思っていない。 人情の向背も、世故の転変も、つぶさに味って来た彼の眼から見れば、彼等の変心の多くは、自然すぎるほど自然であった。 … 芥川竜之介『或日の大石内蔵助』 より引用• 清左衛門は手厚く扱われていた。 そのことに感謝こそすれ、文句を言うのは筋違いというものである。 だが、その手厚い庇護が、連れ合いを失った孤独な老人の姿をくっきりとうかび上がらせるのも事実だった。 … 藤沢周平『三屋清左衛門残日録』 より引用•

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「こそあれ・こそすれ」についての文法質問

こそ すれ

取り立て助詞「こそ」に関する問題ですが、Aこそあれ+こそすれB でのセットでの使い方ではなく、それぞれ別の話ですね。 まずは基本的な使い方を確認しておきましょう。 「こそ」は、他のものはともかく、取り立てたもの(こそが修飾しているもの)が一番であることを際立たせるのが本質です。 ですから、他のものについては、それを肯定する表現でも否定する表現でも、どちらでも構わないのです。 野田さんこそ総理大臣にふさわしいよ。 次にあなたが引用された文は、 「こそ~が(けれど)」の形で、たしかに~であることは認めるものの、それが問題にならないくらい別のことが成立する、ということを表わす表現です。 (愛想がいいことは認めるけど、それを帳消しにしてしまうほど仕事がお粗末だ、ということです) 苦労こそ「あれ」、間違いこそ「あれ」、は少し古い言い方で、苦労こそあるが、間違いこそあるが、と置き換えられるものです。 ここで先生の説明を検討してみますと、 「Aこそあれ」は「苦労こそあれ、介護の仕事はやりがいがある」(後半部分が肯定表現である)、の説明だったのでしょう。 「こそすれB」 「私は人が嫌がる汚れ仕事こそすれ(するが)、他人に迷惑をかける生き方はしてこなかった(後半部分が否定表現) という説明だったのでしょう。 先生の説明が悪かったかもしれませんが、「こそ」にもいくつかの用法があると理解してください。 <蛇足> 質問の最後に「ありがとうございます」を付けるのは中国の方の定型表現で、これはこれで美風だと思いますが、日本語だと「よろしくお願いします」が定型表現ですから参考にしてください。 また「文法の本にそういう表現がありました」ではなく、ここでは文中の直後の部分を指示するわけですから、「こういう表現がありました」とすべきです。

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ばこそ(バコソ)とは

こそ すれ

一つのことを認める一方、他のことを強く否定したい時に、この言葉を使います。 ビジネスシーンでは、自分が勤めている会社について、語ることがあります。 例えば 「この会社に感謝こそすれ、憎いなどと思うはずがありません」などと話す時は、勤務している会社に感謝の気持ちはあるが、憎しみの感情などは全然ないという意味になります。 「会社に感謝している」 「会社に憎しみの感情は一切ない」ということを、一つの文章で伝えられます。 「なおさら」【なおさら】 「なおさら」という言葉には、 「物事の程度が、以前よりも一層進む」という意味があります。 例えば健康な人がいる時、その人が筋トレを始めた場合、さらに健康になることが予想されます。 また、会社に遅刻しがちな人が、夜遅くまでゲームを楽しんでしまった場合、遅刻しがちな状況がさらに進んでしまう可能性があります。 このような時、 「遅刻しがちなのに、なおさら遅刻しやすくなる」などと言います。 このように、何か条件が加わること、状況がさらに進む時、 「なおさら」という言葉を使います。 「だからこそ」【だからこそ】 「だからこそ」という言い回しも良く使われます。 「だから」には、 「そのようなわけで」という意味があり、 「こそ」は強調するために使われています。 例えば、 「君だからこそ、結婚したい」という場合は、 「君と結婚したい」というよりも、 「君」の意味合いが強調されています。 「君だからこそ、結婚したい」には、 「君じゃなかったら結婚する気はない」など、 「君」の役割の強さが強調されているためです。 「高齢者社会だからこそ、チャンスがある」 「逆境だからこそ、輝ける」などという使い方をします。 自分は他人から恨まれることはあっても、人に好かれたりはしないという意味の文章になります。 この文章でも、 「人に好かれない」ということが強調されています。 「好かれるよりも、恨まれる可能性が高い」という、自虐的な心情を言葉にしたものです。 もちろんこの例文に登場する人の主観では、このようにネガティブに考えていますが、実際には恨んでいる人はおらず、彼を好いている人がいるかもしれません。 しかし、人から嫌われていると感じるような出来事がいくつか続いた場合、この例文のような気持ちになってしまうかもしれません。

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